7/27/2018

TOEIC スピーキングテスト受験しました 2018年7月

TOEIC スピーキングテストがどんな試験かは、いろいろなところで説明されているのでここでは割愛。
去年、自分の力の客観的評価のために初めて受けたのですが、あまり試験問題の練習をしてしまうと正しく実力を評価できないと思い、公式サイトのサンプル問題をざっとやってみたのみで受験したところ150点。
試験内容は大体どの設問も制限時間内に求められたことに英語で答えるもなので(写真描写とか問題解決策の提示とか)、受けてみた結果、多少は練習しておかないとそれはそれで実力が出せないのではと思ったのでした。例えば、写真描写ではうっかり結論を先に言ってしまって説明を締められなくなったりとか、解決策提示の話す順を何も考えてなくて「あれ? あら?」となってしまったりとか、そんなことが起こりました。そこで一ヵ月ほど練習をし(内容は後述)再度受けたら10点アップの160点。全体の中での位置をグラフで示すとこうなります。上がった幅、大きいわけではないですがたかが10点、されど10点。

試験そのものは割と楽しんで受けられます。TOEICのLRは受け終わるとぐったりで、もう受けなくていいやと思いましたが、スピーキングは一年ごとに力の測定に受けるのも悪くないかなと思ったのでした。
で、一年後の2018年5月に受けてきたわけです。申し込んだのがギリギリだったり、去年受けてるから感覚わかってるなどと甘く考えていたのもあり、2セットくらい問題をやったのみで受験。と、あれ?環境こんなだったっけ? とモニターやらヘッドセットの使い心地がなぜか新鮮。環境慣れを考えてずっと同じ会場で受験していたのですがどうも勝手が違う。その上、テストを受けてみると写真描写で締めるのに失敗し、解決策提示問題では「え~、そんなこと言われても」みたいなお題が出てきて上手にまとめられず。
何しろこの問に対して良い解決策が浮かんだのは二日後でしたから、どれだけ解決策捻出が苦手なことか。日々の生活では、英語を話す際には去年よりも楽になっていると感じていたものの、スコアは去年の初回と同じで150でした。
こうなるともう、この試験は一回目は予行演習、感覚を掴むつもりで受け、その後一ヵ月で準備して再度受けるというのが良いのではなどと思えてきて、一か月後に再度受けることを決定。その間の一ヵ月にやったことと言えば練習問題を時間を測って1セット分解くこと。そもそも20分程度の試験なので問題文などを飛ばすと15分くらい、うまくできなかったところをやり直しても30分程度で終わります。これが一日の練習時間。問題集には模範解答が載っているのですが、これはそもそもかなり淀みなく話さないと制限時間に収まらない分量で、表現も自分が使い慣れてないようなのがあったりするので、最初から模範解答は利用しないことにし、自分の言葉で求められてることを長すぎず短すぎず話せる練習。その分、内容は模範解答より薄くなるでしょうがそこはもう良しとしました。
去年と重なる部分もあるかもですが、主な練習内容を書いておきます。
サンプル問題がこちらにあるので興味ある方はどうぞ。

・音読問題
特に練習なし。上記のサンプル問題によるとこんな英文が出て45秒で準備して45秒で音読です。
If you’re shopping, sightseeing and running around every minute, your vacation can seem like hard work. To avoid vacation stress, come to the Blue Valley Inn on beautiful Lake Meed. While staying at our inn, you’ll breathe clean country air as you view spectacular sights. With its spacious rooms, swimming pool, and many outdoor activities, the Inn is the perfect place for a vacation you won’t forget.

・写真描写
写真を見たらまず「彼らはミーティングの準備をしているようです」などと締めの文を決める。そしてこれをうっかり途中で言ってしまわないようにする。あとは見えるものを(可能であれば遠くから近くなど順を意識して)説明していって残り10秒を切ったら言いたいことがあっても潔く最初に用意した締めの文章を言って黙る。

・インタビュー応答問題
あまり欲張って言おうとすると時間切れを起こすので、聞かれたことにシンプルに答えることを優先。理由を言うならシンプルに、を心がける。

・資料参照問題
聞かれてないことまで答えてタイムオーバーすることは避ける。何か聞かれて、例えば子供向きのアトラクションはある?と聞かれて2つならフルセンテンスで。3つだと現状の実力だとタイムオーバーのリスクがあるので文と単語の羅列を適時組み合わせて対応。

・解決策提示は、そもそも人の名前を覚えるのは苦手なので「〇〇さん、電話ありがとうございます」とか呼びかけようとしない。偶然、名前覚えてられたらラッキー程度。二案提示は死守。販売関連だったら割引クーポン、告知だったらネット利用、人手不足だったら「もう俺が自分で行く!」。この辺りを状況に応じて当てはめつつあとは状況次第で作る。

・意見を求められる問題
日常生活において去年よりは話しながら、そのちょっと先を考えるのは出来るようになってるので、問題はそもそも質問の答えとそれを裏付ける理由や具体例が考え付くか…というか理由をでっちあげられるか。一般論よりは具体例を作っちゃう方が英作文的観点からは楽。これは去年感じたことで今年もその方針。例えば「企業が最新のテクノロジーを積極的に導入するのは良いことと言えるか?」なんて聞かれたら客観的データを用いて一般論を展開するより、「親戚のおじさんがコンピュータ嫌いで、小さな工場を経営していたけど、昔ながらのやり方でやってるうちに、競合がどんどん最新技術を取り入れて少ないコストで多くの生産が出来るようになったため、最後は工場を閉鎖しないといけなくなった」ので、最新テクノロジーを取り入れるのには賛成です、みたいに創作で対応。

で、先週スコアが出たのですが去年の2度目受験と同じく160点。能力レベルで言うと8段階のレベル7(レベル別評価の詳細はこちらから)。グラフで示しましたが上位12.6%の底にいます。

練習のおかげと言うのはあるでしょうし、今回は会場を変えたおかげというのもあるかも。モニターが自分にとってはこっちの方が見やすくて資料参照問題とかやりやすかったです。ただ、後ろの受験者の方が「とにかくハキハキと大きな声で」と誰かからアドバイスされたのか、もの凄い大きい声で話す方で、私が考えをまとめるための準備時間に、その方の解答時間が来てるらしくて多少集中力がそがれました。環境の運次第な部分が常にあるのは致し方ないところですが、スピーキングを大学入試に取り入れるとなると環境差による有利不利は問題になるのではと思います。どうなるんでしょうね、これ。
私の受験動機はそこまで切実でないので受け入れていますし、上に書いたように試験は手軽なので割と楽しんでい受けられます。自分の力を客観評価したい方にはお勧めです。

カップ&ボールのイントロのセリフを英語で言うと

カップ&ボールのイントロのセリフ、最も古いマジックであるとか、ベニハッサンにある壁画の1つがこのマジックを演じているところを描いている物と言われているとか、を英語で何というかの解説動画をアップしましたがいくつか補足しておきます。
全部で4文あるうちの最も長い3文目ですが、動画内でも解説しているように構造は
He has a picture.
と変わりありません。一つ一つが長いので複雑に見えるだけです。また、動画では解説してませんが
what is considered to be
の存在が形を見えづらくしているかもしれません。
what we call
を英熟語として覚えた方もいるかもしれませんが、例えば
She is a bookworm. 彼女は本の虫です。
にこれを加えて
She is what we call a bookworm. 彼女はいわゆる本の虫です。
などと訳されます。これと同じ使い方をしますが意味は書いてあるとおり・・・、と言いつつ日本語にしづらいのですが、無理に訳せば「人々に見なされているところの」って感じでしょうか。日本語に無理に訳すと普段使っている日本語から却って離れて使いづらくなってしまいますが、要は「こう考えられてるんですけどね」という意味を付け足すのに使えると考えて下さい。what we callの上の例でわかるとおり、この句がない状態で英文としては完結しています。ですので、文の構造を考えるにはひとまず外して考える方が見えやすいかもしれません。すると、
[The tomb of the king in Beni Hasan of ancient Egypt] + [has] + [the earliest depiction of magicians performing the cups and balls].
となり
He has a picture.
と同じ構造が見えてきます。