2/05/2019

センター試験英語(筆記)をやってみた感想

毎年恒例となりましたが(但し、去年から)、センター試験の英語(筆記)の問題をやってみました。まだ本家のサイトには問題は掲載されていませんが、検索したら予備校や新聞社などのサイトから問題を入手できると思います。
去年は200点満点中の180点でした。
そして、今年は198点。1問間違えました。何事もなかなかパーフェクトは難しい。間違えたのは第2問、問7。問題をそのまま書いちゃって良いのかわからないので似た問題を書くと、
Online shopping has become a popular (   ) of purchasing products and services.
1) mean
2) meaning
3) means
4) meant
上のカッコに入れる単語を選ぶという問題。答え合わせのときにじっくり見たら、そりゃ答えは(3)なのですが、解答中はパッと見てさっと書いてしまったらしく(1)を選んでました。あ〜。

他にもなかなか面白いと思うものがあり、例えばこれもオリジナルをアレンジしますが、
I was (  ) when I watched a totally (  ) ending of the movie.
1) shocking / surprising
2) shocking / surprised
3) shocked / surprising
4) shocked / surprised
現在分詞か過去分詞かって話ですが、これ、最初のカッコ用の選択肢で、もしsurpriseを使っていたらbe surprised atはみんなが丸暗記する塊の代表格ですから脊椎反射で答えられてしまう可能性が上がるわけです。でも一方でI’m excited.と言うべきところをI’m exciting.と言ってしまうミスは散見しますから、理由がわかってない層も存在してるってことですよね。この問題では、その辺りを理由がわかった上で選べるかが問われています。2つめのカッコはこれまたbe surprised atからsurprisedがもはや形容詞とほぼ同一視できると考えてしまって、そもそもの動詞としてのsurpriseの意味を見失うと不正解を選んでしまうことがあるかもしれません。

さて、もう1問だけ。
The detective told me (  ) the situation as (  ) as possible.
1) describing / accurate
2) to describe / accurate
3) describing / accurately
4) to describe / accurately
前半はいいでしょう。tell 人 to doは多くの人が知っているはず。問題は2つ目のカッコ。中学のときに出てきたアレです、が、大抵、最初に触れる例文は背の高さ比べあたりで
Taro is as tall as Ellen (is).
みたいなやつ。他にも花が何かと同じくらい美しかったり、太郎君が次郎君と同じくらい賢かったり。つまりasとasの間に来るのは、まずは形容詞。まあ、ここまではもちろん基礎を学ぶ上で必要なので良いのですが、次に副詞も入りますよと教わるときに、よく目にする例文はこんなの。
Taro runs as fast as Ellen.
そうでなかったら走らないで泳ぐとか。注目すべきはここでのfastは形容詞でなくて副詞なのですがfastって形容詞も副詞も同じ形してますから、そのあたりの区別を意識しづらい。でもTaro runs fast.って言ったらそのときのfastは副詞です。学校でその点も教わるのですが、区別が曖昧なまま覚えてしまうと感覚的にasとasの間には形容詞しか入れられなくなってしまいます。しかも音節が多いaccuratelyなんかだと、何となくで選ぼうとすると、どうしてもこのlyが余計に感じられてしまうことがありそうです。でもdescribe the situationを修飾するのは形容詞でなくて副詞で、何故ならdescribe the situation accuratelyとなるべきだから。as 〜 asがないときの大本の文で考えたらわかりやすい・・・はず。as 〜 asの話はYouTubeにアップしているマジックに使う英語の解説動画でも「好きな枚数だけカードを取って下さい」の表現のときに触れました。「あなたが望むのと同じ枚数だけカードを取って下さい。」と言えばよく、使う単語とその語順はas 〜 asの有無では基本的に変化しません。


批判にさらされることが多い、学校英語ですがこういった問題を眺めても、よく出来ていると思います。観光で海外に行っても大抵は単語の羅列で何とかなってしまうものですが、もう少しつっこんだ話を、単語をテンプレートにはめるだけでなく自分から文を構築してしたい場合は、こういった理解は必要だと思います。逆にこれくらいの知識があれば、今は話せなくても話す練習をしたら話せるようになるでしょうし、あ、マジックの本や記事も割と読めると思います。